4か月のトイプードルの噛み癖が困る・・という飼い主さん

【4か月のトイプードルの噛み癖が困る・・という飼い主さんからです】

毎回解りやすい返信に感謝しています。

トイプードルは、最近2回目の予防接種をしました。家の前だけですが、リーダーウォークしながら外へ出かけてます。最近外で吠えている犬に反応して吠えます。スピーカーで音を出しながら走る車にも反応して吠えてます。慣れると吠えなくなるのでしょうか?

トイレはゲージの外ですが「チチチ」でやってくれるようになりました。ご飯をあげる時もスワレ、マテができるようになってます。

依然として、手を顔の前に近付けると咬もうとします。獣医さんは、トイプードルのどこを触っても嫌がらないようになるまで足・尻尾・口元を触ってくださいと言いました。でも体をなでるのは、従属的になるのですよね?

はじめは甘かみでもだんだんと痛いくらい噛みます。試されているのは解りますが口を閉じて叱ることができません。そのときは、ダメと言ってリードを引きます。これでいいのでしょうか?

それと、歯がかゆいのかトイプードルはゲージの中にいるとよくトイレの端を噛んでます。骨ガムは、もうすぐ4カ月になりますが与えていいものでしょうか。

もうひとつ…食糞があります。うんちが出た時、サッととるようにしていますが間に合わないと食べてしまいます。どうしたらいいでしょうか?

【お答え】

>慣れると吠えなくなるのでしょうか?・・

↑もちろん慣れも必要なのですが、それだけではトイプードルちゃんは物事の良し悪しが分かりません。犬はもともと吠える能力を人間が強化してきた動物です。

放っておけば吠えが強くなるだけです。口閉じ、リーダーウォーク、リードをチョンと引く・・それらで「悪い型を止め・良い型を作る」・・そこに「シ!」の指示音を関連付けてください。

トイプードルちゃんが吠えたくなるような状況を避けるのではなく、優しいレベルから積極的に作ってあげて、そこで慣れさせると同時に教える・・という積み重ねが大事です。

>体をなでるのは、従属的になるのですよね?・・

↑チョンチョン・ポンポンで触れば良いのです。ベタベタしない一瞬のタッチなので、そのほうがトイプードルちゃんもイライラしなくて済みます。一瞬触る・・という優しいレベルから始めれば良いのです。ナデナデというのは単なる人間側の願望でしかありません。

慣れて関係作りが出来たら、関係が崩れない範囲でスキンシップすればいいのです。

まず、犬は上から近づいてくる人間の大きな手が怖いので、トイプードルちゃんの目線よりも下(床の高さ)から近づけ、足の先から肩のあたりをタッチしてください。

それとコング遊びの中でそれをやってあげれば、気がまぎれていますので、触られることに神経質にならないで良いです。

噛まれることに痛がったりビクビクしていると、トイプードルちゃんは面白がったり見下したり興奮があおられますので、作業用の革手袋をホームセンターで買うと良いです。500円くらいです。最初は手袋にも反応しますが、慣れるまで待ちましょう。

とにかく、遊びの中にまぎれ込ませることです。人間の子供もそうですが、幼いうちは何でも遊びの中から学びますよね。

遊びの中で、あお向け・リーダーウォーク・触ること・スワレマテなどの教えを混ぜ込んでいけば良いです。

>ダメと言ってリードを引きます。これでいいのでしょうか?・・

↑それで良いです。もうトイプードルちゃんも4か月ですのでやってください。手袋をして口閉じしても良いですし、あお向けして主従関係を示しても良いです。

犬が噛むこと・破壊することも、捕食動物としての本能でもあります。もう少ししたら歯の生え変わりもあります。噛む機会も与えてあげることです。骨ガムはパピー用も売っていますし、遊びの時にコングでも思いっきり噛ませれば良いです。

それと今までチヤホヤしていた癖が付いた場合は、ケージ内に居るのは退屈で面白くないので噛みたくなるのも自然なことです。

そして、そのイライラが食糞を起こすこともありますし、もともと糞にはまだ栄養が残っているので、本能で食べようとします。堆肥でも土でも食べるくらいですから・・

食糞は絶対に叱らないで、場面を見たらマテで動きを止め、回収しながら褒めて教えることです。ゴハン前のマテは出来るようですが、まだまだ根付くには時間がかかります。毎日毎日続けて深く根付かせることです。

食糞防止シロップなども売っていますが、あまり効きませんので買わない方が良いです。

では、今日は以上です。良い調子で進んでいますから、このまま続けてください。これからもっと大変です。反抗期だったり、自我や権勢本能などが出てきます。ズル賢くもなってきます。

少なくとも1歳までは本当に大変ですが、やるべき事を淡々と続けながら、トイプードルちゃんの成長を待ちましょう。

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